大人気漫画の「先生の白い嘘」気になりますね~
ネタバレ含みの感想を紹介します。
先生の白い嘘の凄いところは、本を読み進めていくごとに主人公の女教師の表情が変わっていくところにあると思います。
第一巻で見せていた頼りないオタク女子的な雰囲気が、強くたくましい何かを決意してしまったキャリア・ウーマンの様な表情に変わっていきます。
個人的な個人的な感想ですのでご了承をください。
先生の白い嘘の見どころ
鳥飼茜『先生の白い嘘』
「女」であること、そこで受ける極めて深刻な暴力が描かれている。体力のあるときに読むことを推奨します…。 pic.twitter.com/PzZRTYvYPp— スパルタ (@sparta_cc) June 22, 2014
主な登場人物
原美鈴(国語の高校教師。24歳)
新妻祐希(美鈴が担任するクラスの生徒)
渕野美奈子(美鈴の高校時代からの友人)
早藤(美奈子の婚約者)
原美鈴は高校教師。
自己主張しない控え目な性格だが、生徒間のヒエラルキーを教師という高みから見下ろし、心の中でどこか馬鹿にしている、根暗な人物。
昼休み、教科書販売の営業マンを装い、職員室に美鈴を呼び出す電話がかかってきた。
高校時代からの友人・美奈子の婚約者、早藤からだ。
「出てきてよ、下。車で来てるから。じゃなきゃ学校に乗り込んじゃうぞ」
早藤から呼び出された美鈴は、
車の中で早藤のなすがままに身を委ね、挙げ句陰部をスマホで撮影されてしまう。
実はこの関係、美鈴が願って出来た関係ではない。
4年前、美奈子の引っ越しを手伝った際、美奈子が外出するや否や早藤にレイプされ、処女を奪われて以来続く、
なんというか絶対服従な関係なのだ。
この早藤という男がもう酷すぎる。
処女を犯すことに快感を覚える性癖の持ち主で、美鈴の他にもコンパで知り合った女性を処女だと見抜いて、トイレで犯す始末。
4年前に起きたあの出来事は、自分が「女」であるからこそ起きた出来事。
男の前ではあまりに無力で、そして、時に得られる「女」としての悦びに、どこまでが自分の意思なのかと美鈴は苦しみ続けている。
そんな時、美鈴が担任するクラスではセンセーショナルな噂話で盛り上がっていた。
新妻祐希が人妻と不倫しているという噂だ。
噂を耳にしつつ学校側が何も対応しなかったというのでは後々不味いからと、
体裁を繕うような意味で、美鈴はベテラン教師の忠告により、新妻から話を聞くことになった。
早藤に陰部を撮影されたことで頭がいっぱいの美鈴。
新妻が不倫してようがいまいが、そんなのどうでも良いことで、
事なきを得るためにも、とにかく早く不倫を否定する言葉を聞きたかったのだが、
あっさり不倫を認めた新妻は、男の性被害者としての想いを美鈴にぶつけるのだった。
「俺、女の人のあそこが怖いんです」
バイト先の社長の奥さん•青田に誘われるままホテルに行った新妻。
一回も好きだと思ったわけでもないのに、何となくホテルについていってしまって、やっぱり違うと引き返そうとした時には、もういつもの青田ではなく、抱くことを執拗に迫る青田に恐怖心を感じたという。
恐怖心にフタをして、青田を抱いた新妻はことが進むにつれて、どこまでが自分の意思だったのか、逃げないでそこに居続けたのはなぜなのか自問を繰り返し、分からなくなったと打ち明ける。
自分の気持ちを新妻の口から聞いたような思いをした美鈴。
「セックスはいつだって男のせいって思っていますか?」
力で勝てるはずの男が「レイプされた」なんて、
都合よく被害者ヅラするなよとばかりに、
美鈴は新妻に初めて男と女は平等なんかじゃないと、心の奥底にあった憤りを初めて「男」にぶつけるのだった。
「レイプ」を題材にここまで切り込んだ作品は今まであっただろうか。
レイプされた美鈴は間違いなく被害者なのに、単純に自分は被害者だと割り切れず、自分にも落ち度があったのではないかと心の奥底で葛藤し続けている。
官能作品としてではなく、
メッセージ性の強い社会派作品のようなこの作品は、
正直胸糞悪い、目を背けたくなるような場面も多々ありましたが、性被害者の心理が繊細に描かれ、性について深く考えさせる衝撃的な作品でした。
心の奥にズシっとくる重く薄ら暗い読後感。
でも扱ってるテーマが重いだけにそれは仕方ないかもしれませんね。
主人公の美鈴だけでなく、登場する人物それぞれの視点で描かれており、引き込まれるように最終巻まで読破してしまいました。
人の嫌な部分、醜い部分を描いた漫画が好きな人にはおすすめかな?
暗いまま終わるのではなく、最後にはちゃんと救いがあって良かった。
しかし、よく分からないなぁと思ったのは、
マウントされていると知りつつも、美鈴はなぜ美奈子と友人であり続けたのかなぁ〜
美奈子が妊娠した際にはお見舞いまで行ったりさぁ‥
美鈴の何だかはっきりしない部分には多少苛々したかもしれません。
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先生の白い嘘の感想
10月23日発売その1。「先生の白い嘘」最終8巻!とうとう終わりますよ〜皆さん読むのお疲れ様でしたね〜〜!ちゃんと見届けてくださいよ〜 pic.twitter.com/HAxl0oakeQ
— 鳥飼茜 (@torikaiakane) October 15, 2017
この作品を読んでしまったら最後、真面目そうにしている女の子が全員、心の中では何かとんでもない真面目とは程遠い事を考えているんじゃないかと思ってしまう様になります。
それほどに主人公の女教師は端から見たら徹底的に真面目なんです。しかし、彼女には絶対に人には言えない秘密がありました。その見た目とのギャップが強烈です。
それは、彼女の友達の彼氏を好きになってしまったと言うことです。
真面目な主人公は、友達の彼氏を好きになるなんて言語道断、あってはいけないことだと頭では分かっているのですが、たちの悪いことに、恋愛と言う漢字たった二文字の悪魔は彼女から理性を奪います。
誰かを好きになってしまったら、好きと言う気持ちに嘘をつくことの大変さは、一度恋愛をしたことがある方なら容易に創造出来ることでしょう。
しかも苦しいことに、主人公の友達は主人公が自分の彼氏に好意があることなんて夢にも思いませんから、三人で食事をする事を提案したり、その食事の中では主人公に「好きな人はいないのか?」など、答えられるわけない質問や回答に困る質問をどんどんしてくるのです。もちろん友達には悪気はありません。
その友達の彼氏は主人公の気持ちに気付いているのですが、その主人公と友達のやり取りを嘲笑うかの様に横目で笑い、さらに主人公が困るような事を言ってくるのです。
またこの友達の彼氏が曲者で、とんでもないサディスト何です。主人公の教師が勤務中だと言うのに外に主人公を呼び出したりと困らせることもしばしば、それでも主人公は友達の彼氏の言うことを聞くしかありません。
好きな人に嫌われたくない、少しでも好きになってほしいと頑張る主人公の姿は、応援せずにはいられない程にけなげなのです。
学校で生徒達に教えるのは、社会で生きていく為の知識。教師と言う仕事をしているのにも関わらず友達の彼氏を好きになってしまったが為に、生徒達からいつもとは違う視線を感じる様になっていきます。
友達との友情をとるか、それとも愛を貫くかで揺れる主人公の心模様にキュンキュンしてしまうこと間違いなし。不純の果てに待ち構えているのは奈落の底だと分かっていながら止められない衝動。そして決意。
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